SEブログ

【Windows10】sysprepとは何か?

こんにちは!SE ブログの相馬です。

 

 

 

今回は sysprep について、全体的に PC をセットアップする観点から書いてみました。長々と書いてあります。まずは前置きからです。

 

 

 

スポンサーリンク

まずはじめに

 

 

組織では PC のライフサイクル「展開・運用・廃棄」に沿って、展開時には PC のセットアップが行われています。

 

 

PC のセットアップは最初からセットアップする事はもちろん 1 台ずつ手作業で行う事はできますが、組織の場合、PC の台数が増えてくるにつれて、手間と時間が非常に増えてとても 1 台ずつセットアップする事が難しくなってきます。また、セットアップ内容の量が多くなれば多くなるほど、作業ミスが発生する確率が高くなるかと思います。

 

 

そうなると、1 台の PC にかかるセットアップ時間を短縮する必要が出てきます。方法としてはセットアップの自動化をすれば良いわけです。

 

 

セットアップの自動化というのは、1000 台の PC 全てに共通する OS・ソフトウェアのインストールや設定などを 1 台の PC で行い、その PC のハードディスクを他の 999 台の PC にコピーするようなイメージになります。

 

 

この 1 台の PC をマスター PC 、コピーするハードディスクの内容をマスターイメージと呼ばれます。(他の呼び名もいくつかあるかと思います。)

 

マスターイメージを作る為のツールが世の中には沢山があります。大体の場合、ツールを使って PC を複製する前に PC の共通する設定を消去する事をします。

 

 

それがこの sysprep になります。ではこの sysprep というのは一体何でしょうか?

 

 

 

スポンサーリンク

sysprep とは何か

 

 

sysprep (シスプレップと読む)は、System Preparation の略になります。日本語で言うと、「システム準備」ですよね。 ここで言うシステム準備とは、「PC展開の準備」と置き換えて良いかと思います。

 

 

ちなみに、sysprep を実際にしている記事がありますので、参考にでも見て頂ければと思います。以下は Windows Server 2016 ですが、基本的に Windows 10 も同じ方法です。

 

 

【Windows Server 2016】sysprepをする

 

 

上にも書いてありますが、sysprep は PC を複製する前に共通する設定情報を消去する為に使うツール(ユーティリティー)になります。PC と書いていますが、サーバーでも使われます。

 

 

では、sysprep しないとどのような問題が発生するのでしょうか? その前に sysprep が何をしているかを見てみましょう。

 

 

 

sysprep は何をしているのか?

 

 

PC 特有の情報を消去します。実際には SID(エスアイディー)という OS 特有な情報を削除します。また、他にも以下の設定も消去されます。

 

 

  • イベントログ
  • ネットワークの設定
  • OS のライセンス

 

 

SID は、平たく言うと、ユーザーやグループを識別するものです。Windows OS のユーザー名が、例えば urashima などと表示されていますよね。

 

 

これからはあくまでもユーザーから見た名前であって、OS 内部では一意の ID 番号で管理されています。

 

 

具体的には以下のように「S-1-5-21-3015147744-1087101035-2449372450-1105 みたいな、長い文字列になります。(以下は PowerShell というものを使って表示しました。)

 

 

 

 

SID についての詳細については、Microsoft のサイトで詳しく書いてありますので、以下のリンクをご確認ください。今は見る必要はなく、SID が上の長い文字列なんだなという位の理解で良いかと思います。

 

 

Windows オペレーティング システムの既知のセキュリティ識別子 | Microsoft

 

 

若干、SID に話が外れてしまいましたが、こういった SID も含めて個人設定を省いた状態で PC を複製をする必要があります。

 

 

 

マスタイメージについて

 

 

さて、PC を複製する為には、その複製元の マスタ PC となるものをセットアップします。そのマスタ PC から専用のツールを使ってハードディスクからマスタイメージとなるものを取得します。そのマスタイメージを PC やサーバーに対して複製、つまりコピー(またはクローンとも呼ばれる)します。

 

 

複製された PC やサーバーはマスタイメージと同じ構成になっております。ですので、1から同じ構成にするまでの手間や時間は必要なくなります。

 

 

よって、セットアップ時間が大幅に短縮でき、かつ手作業によるミスも防ぐことができます。

 

 

マスターイメージ作成方法は以下の記事でありますので、参考までに見ていただければと思います。

 

【Windows10】PCのマスターイメージを作成する方法①

 

 

 

実際にマスター PC にセットアップする内容は下記のとおりです。

 

 

  • OSのインストール
  • OSの各種設定
  • ソフトウェアのインストール/各種設定
  • デバイスドライバ

 

 

また、マスターイメージを複製するツールで昔からよく使われているのが、Ghost と言われるツールで、現在は Symantec が販売しております。名称は Ghost Solution Suite という名前になっているようです。

 

 

Microsoft のを使う場合は、Microsoft MDT や SCCM (System Center Configuration Manager) と言われるツール等なるかと思います。

 

 

 

スポンサーリンク

注意点

 

 

sysprep ですが、以下のように実行時に注意しなければならない事があります。

 

 

複製元の PC を複数のユーザーでサインインし、そのユーザー分プロファイルがある場合(以下は Microsoft の引用)

 

複数のユーザー プロファイルが存在するシナリオにおいて Sysprep の使用は想定されておらず、既存のユーザー プロファイルが破損する等の影響を弊社に寄せられています。

 

Windows 10 での Sysprep を用いたマスターイメージの作成に関する注意点・推奨事項 | Microsoft

 

 

コンピューターをドメインに参加した状態の場合

 

ドメイン参加状態での sysprep の実施は弊社サポート部門としてはお勧めしていません。ドメインに参加することで、意図しないグループ ポリシーが適用される可能性が非常に高く、これらのポリシー設定によって Sysprep の実施が失敗するリスクも高くなります。

 

Windows 10 での Sysprep を用いたマスターイメージの作成に関する注意点・推奨事項 | Microsoft

 

 

出荷時の PC にインストールされているWindows(プリインストールとも呼ばれる)をセットアップして複製することはライセンス違反となるかと思います。

 

 

また、他のアプリケーションについても同様です。各ソフトウェアのライセンスについて調査した上で、マスタ PC に入れて問題無いものと、複製後に設定しなければならないものとを分ける必要があります。

 

 

 

スポンサーリンク

まとめ

 

 

私はもともとスキルも経験も無い、PC の修理受付窓口のコールセンター上がりの人で、そこで 3 年経験した後にクライアント先のヘルプデスクや社内 SE として、PC サポート業務をかなり長い間やってきたのですが、その中で作業割合として比較的多かったのが PC セットアップでした。

 

 

企業毎に様々な種類の PC があり、台数も 5 台ほどの企業もあれば、1000 台以上の企業もありました。そういった環境で 1 台ずつ PC をセットアップしたり、一方ではツールを使い自動で同じ構成の PC をセットアップしたりしました。

 

 

PC の複製経験や、sysprep の知識があれば、PC 関係の業務だけではなく、サーバー側でも役立ちますので、是非とも覚えておいて頂ければと思います。

 

 

それでは最後までお読みいただきありがとうございました!