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【Windows10】ユーザープロファイルの場所を変更する

こんにちは!SEブログの相馬です。

 

 

 

今回は、ユーザープロファイルの場所をサーバー上に変更する方法について書いてみました。

 

 

この方法を使う事によって、PCが壊れたり、PCを交換したりしてもデータを復旧、または移動しなくて済むようになります。ただしNAS などのファイルサーバーが必要になります。

 

 

ユーザープロファイルについての知りたい方は、以下の記事で紹介していますので参考までに見て頂ければ嬉しいです。

 

【Windows10】ユーザープロファイルとは何か

 

 

 

何故、ユーザープロファイルの場所を変更するか

 

 

ユーザーの PC を管理していると、「デスクトップやマイドキュメントといった、ユーザープロファイルの中にあるデータをどこで管理するか」という課題がでるかと思います。

 

 

最初は何も設定せずに、そのまま使っていると、そのうち PC が壊れたとか、PC を交換した時に、「デスクトップに保存した Word や Excel のデータが無い!」なんていったトラブルが発生してしまいます。これはユーザー側の問題ではなく、管理する側の問題になってしまうかと思います。

 

( PC を交換する場合は、手動でデータを移動すれば消える事は無いのですが、いずれにせよ移動しなければなりませんし、ファイル単位で移動し忘れたとかというミスも無いとは言えません。)

 

 

という事から「じゃぁ、デスクトップやマイドキュメント等のデータについて、PC が壊れたり、交換してもデータが消えないようにする為にはどうすれば良いか」という課題が出てきます。

 

 

そこでユーザープロファイルの場所をサーバー上に変更する方法があります。

 

 

 

検証環境

 

 

以下の環境で検証してみました。

 

 

  • サーバー: Windows Server 2016 (ファイルサーバー)
  • クライアント: Windows 10

 

 

 

ユーザープロファイルの場所

 

 

まずは、デフォルトのユーザープロファイルの場所はどこか確認します。

 

 

C:\Users\%USERNAME%\ になります。%USERNAME% は環境変数ですので、例えば C:\Users\浦島太郎 とかになります。

 

 

 

ユーザープロファイルの移動先フォルダ

 

 

先に、ユーザープロファイルを移動する先のフォルダを作っておきます。ここでは以下のようにしました。

 

 

サーバーの C ドライブ直下に UserProfile というフォルダを作成

 

 

また、フォルダのアクセス権限については、以下の設定で動作しました。

 

 

・共有アクセス権

 

 

・NTFS アクセス権

 

 

 

 

ユーザープロファイルの場所を変更する方法

 

 

方法は主に 3 つあるかと思います。グループポリシー、手動で変更、またはレジストリで変更する 3 つの方法になります。

 

 

グループポリシーの場合

 

 

グループポリシーを使う場合は、フォルダリダイレクトの機能を使う事で、ユーザープロファイルの場所の変更する事ができます。変更するユーザープロファイルの場所は、基本的にはファイルサーバー上になるかと思います。

 

 

そこで、グループポリシーのフォルダーリダイレクトについて、簡単な説明を書いてみました。

 

 

フォルダーリダイレクトとは、システム管理者がユーザープロファイルを(基本的には)ファイルサーバーにリダイレクトする機能になります。ただし、ローカル PC の特定の場所にリダイレクトする事もできるようです。

 

 

1. [サーバーマネージャ] から以下のように [グループポリシーの管理] をクリックします。

 

 

 

2. [グループポリシーオブジェクト] を右クリックし、[新規] をクリックします。

 

 

 

3. GPO の名前を入力します。

 

 

 

4. GPO が作成されますので、作成された GPO を右クリックして、[編集] をクリックします。

 

 

 

5. [ユーザーの構成] – [ポリシー] – [Windows の設定] の下に [フォルダーリダイレクト] があるのでクリックします。

 

 

 

6. 右ペインにユーザープロファイルの内容が表示されますので、[デスクトップ] を右クリックし [プロパティ] をクリックします。

 

 

 

7. ここでは全てのユーザープロファイルを同一の場所の下にリダイレクトしたいので、以下のように [基本 … ] を選択します。

 

 

 

8. ここでは指定した場所の下にユーザープロファイルを作りたいので、以下のように [ルートパス] を選択します。

 

 

 

9. ルートパスを入力します。ここではサーバー上のフォルダを指定しました。

 

 

 

10. [はい] をクリックします。

 

 

 

11. 以下のように対象の OU に GPO をリンクします。

 

 

 

12. リンクする GPO を選択します。

 

 

 

13. GPO がリンクされました。

 

 

 

 

 

サーバー側での設定はこれで以上となります。次に PC 側でログオンします。

 

 

1. ログオンしますと、PC のローカルプロファイルからデスクトップが消えている事が分かります。

 

 

 

2. サーバー側でのルートパスの下にユーザー名のフォルダが作成され、Desktop フォルダが作成されました。

 

ルートパスの設定は手順 9 にあります。

 

 

 

3. PowerShell でリダイレクトされた user1 フォルダのアクセス権限を見てみました。所有者で且つフルコントロール権限を持っています。

 

 

 

4. レジストリの場所を確認しましたところ、ちゃんと変更されている事が分かりました。

 

 

 

 

手動で変更する場合

 

 

手動で変更する場合は以下の方法で行います。また、ユーザープロファイルのデータも移動されます。ここではお気に入りをサーバー上に移動してみました。

 

 

1. C:\Users\user1 にある、[お気に入り] を右クリックし、[場所] タブをクリック、[移動] をクリックします。

 

 

 

2. お気に入りを移動する先の場所を入力して [フォルダーの選択] をクリックします。

 

 

 

3. [適用] をクリックします。

 

 

 

4. [はい] をクリックします。

 

 

 

5. お気に入りが移動されました。サーバーに移動したので、ローカルのユーザープロファイルの中から [お気に入り] が消えてますね。

 

 

 

 

レジストリで変更する場合

 

 

レジストリでもユーザープロファイルの場所を変更する事ができます。ちなみに以下のレジストリで指定ができます。以下のレジストリの値を変更する事によって、ユーザープロファイルの場所を変更する事ができます。

 

 

ここではお気に入りのレジストリの場所を変更します。レジストリの値を手動で変更すればお気に入りの場所は変わります。ただし、レジストリで変更した場合は、グループポリシーのようにフォルダがリダイレクトされるような動きではなく、お気に入りの場所が 1 つ増えてそこに変更されるという動きになるようです。またお気に入りのデータは移動されません。

 

 

ですので、もともとあるお気に入りのフォルダはそのまま残り、新しいお気に入りのフォルダが作成されてそこに変更されます。

 

 

レジストリでは以下で確認・指定ができます。

 

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders\Favorites

 

 

デフォルトのレジストリ

 

 

 

これを、変更先の場所に変えてあげるだけです。

 

 

 

PowerShell で変更する場合は以下のスクリプトでできます。

 

Set-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders" -Name Favorites -Value "C:\UserProfile\user1\Favorites"

 

 

あとは、ファイルをコピーすれば OK です。

 

Copy-Item "C:\Users\user1\Favorites\*" "C:\UserProfile\user1\Favorites"

 

 

 

まとめ

 

 

いかがでしょうか。ユーザープロファイルの移動はよくあるかと思いますので、どの方法をとる事ができるのか把握しておくと良いですね。

 

 

基本的には、マイドキュメントやデスクトップなど、ユーザーがドキュメントを格納する場所はサーバー上に置くべきだと思います

 

 

一方で、ダウンロードやミュージックなどはローカルでも良いと思います。(企業の業種にもよるかと思いますが)

 

 

ですので、無くなって困るような重要なファイルが格納されている場所をサーバー上にすれば良いでしょう。

 

 

では最後までお読みいただきありがとうございました!